先日、大阪で開催された中村明日美子先生の20周年展示会に行ってきました。
中村明日美子先生と言えば、とても特徴的で美しく耽美な世界を描く漫画家さんで、私は高校生ぐらい・・・?からのファンです。
中学生で読んだ漫画『ローゼンメイデン』から人形、ゴシック&ロリータ、クラシカル、耽美などの世界にのめり込んだ私は、当時発刊されていたゴシック&ロリータバイブルという雑誌をよく読んでいました。
そこに時々表紙と、短編を掲載していたのが先生でして。
短編『I am a PIANO』を読んだのが最初だったと思います。
持ち主が変わるピアノの人生を描いたお話で、ピアノが女の子で擬人化されてるんですね。
ピアニストがピアノを弾く描写が、ピアニストとピアノが踊る描写をされてて、すごく素敵だと思いました。
ピアノが古くなるにつれて、女の子の服もボロボロになっていって、持ち主は変わって、戦争が始まって、売られて・・・最後には、みたいな。
その短編を読んでからハマッて、先生の色んな作品を読むようになりました。
代表作『同級生』シリーズも好きですが、個人的に1番好きなのは『Jの総て』です。
マリリン・モンローに憧れ、自らのジェンダーに翻弄され続けた少年が青年へと成長していくお話。
Jがもうかっこよすぎてかっこよすぎて。
シナリオもキャラも全部好きです。
あとはもちろん先生を知るきっかけになった、ゴスロリバイブルの短編を集めた『LE THÉÂTRE DE A 〜Aの劇場〜』と『LE THÉÂTRE DE B 〜Bの劇場〜』。
先生の作品はほぼ全部集めてたんですが、結婚時の引っ越しで泣く泣く置いていくことを決めまして、この短編集だけは持ってきました。
私の宝物のような短編集で、大好きなものが詰まってます。
2018年には新装版が出たようですね。
きっと魅了される人が増えるんだろうなぁ・・・。
あ、『コペルニクスの呼吸』も好きです。
何だろう、これはストーリーというより世界観かな・・・サーカスってのがまずいいし、汚い醜い部分も含めて描かれてるのもいい。
初期の作品で癖が強めなので、苦手な人もいるかもしれないけど。
長々と書きましたがそんな明日美子先生ファンの私、嬉々として行って参りました、20年展。
いやーーーーー素晴らしかった。
先生が学生時代にわら半紙に書いてた4コマ漫画から影響を受けた作品、執筆に使っているペン、初期の投稿作品などあらゆる展示がありました。
作品ごとのコーナーも充実していて、原画を見ると鳥肌がたちました。
やはり代表作でもある『同級生』シリーズの展示が多かったので、同級生ファンの方はぜひ・・・!特設ステージもありましたよ。
そんなこんなで物販コーナーにて諸々購入。
オフィシャルブック、クリアファイル(Aの劇場、Bの劇場セットとJの総てセットにしました)、大阪限定セット(クリアファイルとビニール袋、『同級生』シリーズ舞台の高校ロゴノートとか)。
お腹いっぱいになりました、幸せ。
クリアファイルは作業中の台本とか資料とかを整理するのにいくらあっても足りないので、大事にしつつ使っていこうと思います。